読書記録2 大人の数学再入門 『とんでもなく役に立つ数学』
はじめに
とっつきにくいイメージのある「数学」という二文字。
三角関数とかルートとか卒業したら使わないし、足し引き、掛け算、割り算ができれば普段の生活には困らないよね・・・。
でも違うんです。
結論から言うと、ものすごく面白い学問なんです。
私は向いていない、必要ないという思い込みで食べず嫌いになっているだけで、道案内をしてくれる良い指導者や良本にめぐりあう機会がなかっただけかもしれません。
学生時代ずっと理数系が苦手で避けてきた私ですが、それに気づいた時にはなんてもったいないことをしてきたのかと正直後悔しました。学校には先生がいて、勉強する時間と環境がせっかく整っていたのに無駄にしてしまったのですから。
とはいっても、大人になってから勉強をはじめても大きなメリットもあります。
1、受験やテストという縛りから解放されて、興味のあるところから自由にできる
2、一度は基礎を知っているので手をつけやすい
3、仕事を経験して、実用応用の可能性がある
学生時代は勉強といえば受け身で授業やテストがあるから強制的に勉強を強いられる、という姿勢でした。でも、バスケが好きな人はバスケの練習をすることは苦ではなく楽しいだろうし、ギターが好きな人は同様にギターを持つことが楽しいでしょう。
たぶん数学に限らず学問、勉強も同じなんだろうなと大人になってやっとわかりました。気づくの遅すぎ・・・( ; ; )
とんでもなく役に立つ数学、とんでもなくおもしろい仕事に役立つ数学
わたしの場合は面白さに気づいたのが数学だったのですが、そのきっかけとなった西成さんの本を紹介させていただきます。
文頭にかきましたが、数学は足し引き掛け算割り算できればいいじゃない?、というのはもったいないよと教えてもらえる良本です。決して難しい内容ではなく、普段の生活に起きることや困っていることについて数学を知っているとこんな考え方ができるよと紹介されています。
またご本人の研究のひとつでもある数学を応用した渋滞の解決方法も興味深い内容でした。解決方法としては難しいことではなく、車であれば車間を少し空けるというだけ。それぞれのドライバーがそれを意識するだけで全体で自然渋滞を大きく軽減できるようです。その仕組みがわかりやすい図説と具体例で紹介され、目から鱗な内容です。
大人の数学の勉強の再入門に、問題解決の新しい視点発見のきっかけに紹介させていただきました。
知的な刺激を受けること間違いありません。
とんでもなくおもしろい仕事に役立つ数学 (角川ソフィア文庫)
- 作者: 西成活裕
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
- 発売日: 2016/04/23
- メディア: 文庫
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